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朝高後に失速、期待だけは21000円は遠いか  5月21日12時27分

[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;20583.95;-11.20TOPIX;1493.06;-1.63

[後場の投資戦略]

 日経平均は寄り付き直後に20700円を突破した後は失速し、下落に転じるという上値の重さを確認する形となった。テクニカル的には、緩やかな上向きをキープする5日線と25日線に沿った上昇基調を継続し、下値では25日線がサポートする安心感を与えてくれるチャート形状になっている。また、日足のローソク足では既に昨日から75日線の突破を達成している。テクニカルだけでみれば、本日は戻り相場のなかの調整日といえる。

 ただ、やはり日経平均はここから先は21000円を上限にした下値警戒寄りのレンジ相場を予想した方が良いと考える。ここまでの上昇基調の最大の背景としては「新規感染者数の増大ペース鈍化→経済活動再開期待の高まり→企業業績底打ちの期待」という図式が成り立っていたからこその、まさしく「期待」に基づく「先取り相場」だった。だからこそ、過去最悪の経済指標が相次いだり、業績見通しを示さない企業が過半を占めたりと悪材料が続出しても、あく抜け感としてむしろポジティブに捉えられて株価は上がってきた。

 しかし、いつまでも「期待」だけで上昇基調を続けることは難しいだろう。この先は、これまで期待してきたシナリオがそのまましっかりと実現するのかを「現実」を見極める局面に入るとみている。ただ、一方で、異例の大規模金融緩和政策や財政支出という各国による躊躇ない下支え要因が存在するのも確かで、過去最大規模にまで積み上がってきているネットの裁定売り残解消による売り方の買い戻しという動きもある。そのため下値も堅いのだろう。そのため、この先はレンジ相場になり、大型株や指数はこう着感を強めるだろう。

 だからこそ、投資家による選別物色が進んでおり、上げ続ける銘柄とそうでない銘柄にはっきりと勝敗が分かれている。マザーズ指数が年初来高値を更新して中小型株優位の展開が続いているのにはそうした背景があるのだろう。また、大型株の中でも他とは一線を画して相対的に好調な半導体関連にも同じことがいえるだろう。つまり、全体がレンジ相場でこう着感を強めるなか、この先は今まで上昇してきた人気銘柄がこのまま上げ続ける可能性が高い。銘柄ごとの勝敗がよりはっきりとしてくる相場展開を予想する。こうした中、投資家には足元好調な銘柄に追随する投資戦略を推奨する。
(仲村幸浩)


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