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NYの視点:FRB、YCCの選択肢は先送りでドル買い戻し  7月01日07時38分

米国債相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)がいずれイールドカーブコントロールの導入に踏み切るとの見方を強めつつあり、特に短期債の利回りは過去最低水準で推移している。しかし、FRBはイールドカーブコントロール導入の選択肢を先送りするようだ。

FRBメンバーは6月の連邦公開市場委員会(FOMC)で日本やオーストラリアでのイールドカーブコントロールの利用に関しての状況や、FRB自信が1942年、1952年の間にイールドを抑えた事例に関してのブリ—フィングを行ったことが、パウエルFRB議長などの発言で明らかになっている。ただ、メンバーは短期債利回りの抑制を行うかどうかのコンセンサスの合意には達していない。クラリダ副議長、ブレイナード米連邦準備制度理事会(FRB)理事はイールドカーブコントロールがフォワードガイダンス強化に役立つと前向きの見解を示す一方で、パウエル議長やウィリアムズ米NY連銀総裁は、ブリーフィングしただけで「決定はしていない」と言及。フォワードガイダンスや国債購入計画をより詳細にすることに焦点をあてている。

イールドカーブコントロールに関する協議はおそらく7月28−29日の会合でも継続、市場は9月の導入を予想しているがウイルスや経済の動向次第になる。ウォールストリートジャーナル紙の調べでは市場参加者はFRBが2年債、または3年債の利回りの抑制に焦点を当てるとの見方を強めている。ただ、数人のメンバーは依然フォワードガイダンスや資産購入を好んでいる。デイリー米サンフランシスコ連銀総裁はイールドカーブコントロール導入前にフォワードガイダンスやバランスシートの量に目標を置くなどの政策強化が好ましいと述べている。カプラン米ダラス連銀総裁も除外はしないが、利回り曲線を歪めることを懸念している。メスター・クリーブランド連銀総裁もフォワードガイダンス強化としてはオープンだがもっと検証が必要と慎重だ。もし、投資家間にFRBの金利を低く保つ政策に懐疑的見解が強まった場合は、イールドカーブコントロールが機能するかもしれないと加えた。

結局、現時点では利回りの制限が必要ないとの見方から、研究も深く行われておらず、唯一意見が一致しているのは、ほとんどのメンバーが米国でのマイナス金利導入は有効ではないということだ。

FRBは1日に6月開催のFOMC議事録を公表予定だがイールドカーブコントロールに関する見解がより明らかになる。導入の行方が不透明となったためドルのショートカバーが目立つ。





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