株式・投資信託・ETF・退職・年金 投資に役立つ「ケイゾンマネー」

株価指数先物 【週間展望】 ―メジャーSQに向けた強含みの展開を想定  9月06日17時00分


「メジャーSQに向けた強含みの展開を想定」

 今週の日経225先物は、2万3000円固めから直近高値水準を意識した、強含みの展開を想定しておきたい。

 先週は前の週の安倍首相の辞任表明による波乱から一変、菅官房長官が次期総裁として浮上したことが好感されて、反発して始まった。また、著名な投資家であるウォーレン・バフェット氏による大手商社5社の株式取得が明らかとなり、バリュー株へのシフトも思惑材料となった。その後、菅氏が正式に総裁選出馬を決めたことで、3日の日経平均株価は2万3580円とコロナショックで急落する前の水準を回復。しかし、米国市場がテクノロジー株を中心に急落したことで、週末4日は東京市場も売りに押される展開となった。

 4日の米国市場は引き続きテクノロジー株への売りが継続する中、ナスダックは一時1万1000ポイントを下回る場面がみられた。ただし、その後は下げ渋りから急速に切り返す動きとなり、アップル、テスラなどは上昇に転じている。荒い値動きであり、不安定な展開が続こうが、ひとまず直近の行き過ぎた急落に対する修正の動きは意識されやすいとみておきたい。

 また、米テクノロジー株の急騰、その後の急落については、ソフトバンクグループ <9984> がいわゆるGAFA系銘柄と連動するコールオプションを大量に購入していたことが背景にあると、様々なメディアが関係者の話として伝えている。オプション取引が活発化したことで、現物にはヘッジ対応の買いが入る形で上昇が加速し、巻き戻しによって急落したといった見方のようである。

 デリバティブ取引においては大きく傾いたポジションを取れば、相対する投資家はヘッジ対応を迫られ、需給の強い方向に引きづられる。しかし、いずれポジションはクローズされるほか、思惑と反対に振れるようであれば巻き戻しを強いられることになる。大きな歪みはいずれ修正されるものであり、影響はしばらく続く可能性もあるが、次第に落ち着きをみせてこよう。

 一方で、国内においては週末に先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えている。日経225先物(ラージ)と指数オプション取引や日経225miniのSQが重なる3月、6月、9月、12月のメジャーSQは、その他のマイナーSQと比べて出来高量は相当多い。そのため、多くの売買を執行したい場合には、SQ時に絡ませて取引を成立させる動きがみられる。今回のSQにおいては、可能性としてではあるが、買い越しになるとみておきたい。その背景にあるのが、まず先週のバフェット氏の大手商社株取得である。今回の米テクノロジー株の急落によって、他の海外投資家もバフェット氏のバリュー株シフトに追随してくる可能性がある。

 米国では7日のレイバーデー(労働者の日)までは機関投資家の多くが夏季休暇にあり、翌日から市場に戻ってくる。足元ではロビンフッターと呼ばれる個人投資家の影響度が話題となっているが、機関投資家が戻ってくることで商いは膨らみやすくなる。米機関投資家がバリュー株シフトに向かうといった思惑も高まりやすいとみられる。

 また、より影響が大きいと考えられるのが、次期総裁を選出する自民党総裁選である。翌週14日に投開票が行われるが、本来であればこれを見極めたいとする模様眺めムードが高まりやすい。しかし、今回は菅官房長官が本命視されており、アベノミクスなどの基本政策は継続される方向にある。次期首相への期待が高まるともに、支持率が上昇すれば10月総選挙説も浮上する。最近の報道では10月13日公示?25日投開票とも伝わっている。そうなれば、新たな補正予算編成と経済対策への期待が高まることになる。こうした思惑が高まるにつれて、海外勢の資金流入への期待も高まることになろう。海外勢は日本株をアンダーウェイトしていることもあり、メジャーSQに向けた強含みの展開に期待したいところである。

 なお、米国のテクノロジー株の先行き不透明感は国内ハイテク株へ影響を及ぼすことが考えられるため、ややTOPIX先物に比重を置いたNTショートを想定。NT倍率は先物中心限月で25日移動平均線に上値を抑えられる状況が続いている。ただし、2万3000円に接近する場面においては、NTロングでのリバウンド狙いで対応といったところか。


――プレイバック・マーケット――

●SQ値
6月限 日経225 22,071.46  TOPIX  1550.43
7月限 日経225 22,601.81  TOPIX  1555.00
8月限 日経225 23,350.79  TOPIX  1626.38

◆日経225先物9月限(日足)
      始値   高値   安値   清算値 前日比
9月4日  23540  23550  22970  23170  -300
9月3日  23320  23620  23310  23470  +170
9月2日  23190  23300  23050  23300  +140
9月1日  23150  23220  23010  23160   0
8月31日  22780  23370  22750  23160  +270

◇TOPIX先物9月限(日足)
      始値   高値   安値   清算値  前日比
9月4日  1635.0  1637.0  1599.5  1615.0  -16.0
9月3日  1627.0  1644.5  1625.0  1631.0  +5.5
9月2日  1617.5  1625.5  1608.0  1625.5  +9.0
9月1日  1615.5  1621.5  1605.5  1616.5  +0.5
8月31日  1596.0  1638.0  1593.5  1616.0  +12.5

●シカゴ日経平均 円建て
         清算値 前日比
9月4日(9月限)  23175 +5
9月3日(9月限)  23095 -375
9月2日(9月限)  23505 +205
9月1日(9月限)  23195 +35
8月31日(9月限) 23100 -60
※前日比は大阪取引所終値比

□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
      売り     前週末比   買い   前週末比  
8月28日  1兆6106億円  -411億円  5110億円 -105億円
8月21日  1兆6517億円  -184億円  5216億円 +184億円
8月14日  1兆6702億円 -1078億円  5031億円 +1271億円
8月7日   1兆7780億円 +1386億円  3759億円 +153億円
7月31日  1兆6393億円 -1332億円  3605億円  -93億円
7月22日  1兆7726億円  +319億円  3699億円  +15億円
7月17日  1兆7407億円  -825億円  3684億円 +500億円
7月10日  1兆8232億円  -214億円  3183億円 -665億円
7月3日   1兆8447億円  +241億円  3849億円  +60億円
6月26日  1兆8206億円  -672億円  3788億円 +147億円
6月19日  1兆8878億円  -480億円  3640億円 +786億円
6月12日  1兆9358億円 -3999億円  2853億円 -1746億円
6月5日   2兆3357億円  -896億円  4600億円 -384億円
5月29日  2兆4254億円 -1453億円  4984億円 +317億円
5月22日  2兆5707億円  +732億円  4666億円 +156億円
5月15日  2兆4974億円 +1437億円  4509億円 -681億円
5月8日   2兆3537億円  +687億円  5191億円 +195億円
5月1日   2兆2850億円 -1275億円  4995億円 +223億円

□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
      売り      前日比    買い       前日比
9月2日   6億9300万株   -249万株  2億5584万株   +199万株
9月1日   6億9549万株   +1472万株  2億5384万株   -571万株
8月31日  6億8076万株   +1202万株  2億5956万株   +733万株
8月28日  6億6874万株    +66万株  2億5222万株   +442万株
8月27日  6億6807万株   +441万株  2億4779万株   -1395万株
8月26日  6億6366万株   -455万株  2億6175万株   +609万株  
8月25日  6億6822万株    -82万株  2億5566万株   +2213万株  
8月24日  6億6904万株    -40万株  2億3352万株   -3198万株
8月21日  6億6945万株    -29万株  2億6551万株   +513万株
8月20日  6億6975万株   -118万株  2億6037万株   -889万株
8月19日  6億7093万株   +1391万株  2億6927万株   -963万株
8月18日  6億5701万株   +127万株  2億7890万株   +2710万株
8月17日  6億5573万株   -513万株  2億5180万株   -165万株
8月14日  6億6087万株   -2303万株  2億5345万株   -318万株
8月13日  6億8390万株   -2274万株  2億5664万株   +1853万株
8月12日  7億0664万株   -2512万株  2億3811万株   +1420万株
8月11日  7億3177万株   +162万株  2億2390万株   +2684万株
8月7日   7億3014万株   -469万株  1億9706万株   +281万株
8月6日   7億3483万株   +545万株  1億9424万株   -215万株
8月5日   7億2938万株    -48万株  1億9640万株    +22万株
8月4日   7億2986万株   +460万株  1億9617万株    -7万株
8月3日   7億2526万株   +2260万株  1億9625万株   +291万株
7月31日  7億0265万株   +1627万株  1億9334万株   -1100万株
7月30日  6億8638万株   -271万株  2億0434万株   +485万株
7月29日  6億8909万株   +2888万株  1億9949万株   -225万株
7月28日  6億6020万株   -1017万株  2億0175万株   +504万株
7月27日  6億7038万株   -4952万株  1億9670万株   +597万株

■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
6月11日 1001億円
6月12日 1001億円
6月18日 1001億円
6月19日 1001億円
6月25日 1001億円
6月29日 1001億円
7月9日  1002億円
7月10日 1002億円
7月20日 1002億円
7月27日 1002億円
7月29日 1002億円
7月31日 1002億円
8月5日  1003億円
8月18日 803億円
9月4日  801億円

株探ニュース

【関連ニュース】
信用残ランキング【売り残減少】 みずほFG、日産自、クリレスHD
信用残ランキング【買い残減少】 みずほFG、楽天、オリコ
今週の【早わかり株式市況】2週連続上昇、米株波乱も動じず下値抵抗力を発揮


Copyright (C) MINKABU, Inc. All rights reserved.

特集

「証券アナリストの調査手法とこだわり」(全6回)

「証券アナリストの調査手法とこだわり」

証券アナリストの行動パターンをご紹介!個人投資家のリスク回避術を学ぼう。

特集を読む »

おもしろ企業探検隊

おもしろ企業探検隊

平林亮子&内田まさみの「そうだ!社長に会いに行こう」ナブテスコ株式会社

特集を読む »