株式・投資信託・ETF・退職・年金 投資に役立つ「ケイゾンマネー」

株価指数先物 【週間展望】 ―海外勢にとってはトレードチャンスであり仕掛け的な売買が集中しやすい 11月01日17時00分


「海外勢にとってはトレードチャンスであり仕掛け的な売買が集中しやすい」

 今週の日経225先物は米大統領選挙の結果判明により、変動幅が大きくなる可能性がある一方、一大イベント通過によってアク抜け感も強まりやすく、週後半に向けてはリバウンド機運が高まる展開に期待したい。先週の日経225先物はフランス全土で2回目となるロックダウン(都市封鎖)が実施されるなど、欧州で新型コロナウイルス拡大が深刻化していることが嫌気された。足元で2万3500円レベルでの底堅さが意識されていたが、週半ば以降は下へのバイアスが強まる展開となった。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁がユーロ圏の景気回復は予想以上に勢いを失っていると述べたことに反応し、VIX指数は6月以来となる40を上回る上昇となり、日経225先物は2万3000円を割り込む場面もみられた。

 10月半ば以降は米大統領選挙や追加経済対策を巡る不透明感から積極的なボジションを取りに行く動きは限られていたとはいえ、2万3500円レベルでの底堅い値動きによって、足元では2万3000円割れを想定したプットポジションに対して2万4000円に備えたヘッジの動きも意識されていた。

 しかし、先週は米大統領選よりも市場の関心が欧米での新型コロナウイルス拡大へ向かっており、短期筋のショートポジションが積み上がる格好から2万3000円割れを狙ったショート筋の売り仕掛けにつながっていた。米系証券による日経225先物、TOPIX先物へのショートのほか、クレディスイスによるショートも目立っていた。特にクレディスイスはCTA(商品投資顧問)によるヘッジファンドの売買とみられているが、コモディティ商品への売り圧力が続き原油の下げ幅が目立っていたこともあり、CTA系のアルゴリズム(機械的な売り)が再び値動きを増幅させている印象だった。

 今週は11月3日が祝日となり、翌4日には米大統領選挙の結果が判明することになるため、州ごとの結果報道にアルゴトレードが敏感に反応してくる可能性がある。民主党バイデン候補が優勢との報道のなかで、原油相場の下落基調が強まっていた経緯もあるため、前回のようにトランプ大統領の追い上げがみられるようだとショートカバーが強まる可能性がある。また、日本市場が日中の時間帯にかけて結果が徐々に判明することから、流動性の高さもあって海外勢にとってはトレードチャンスであり、仕掛け的な売買が集中しやすい。当然、先週の2万3000円割れによって2万2500円割れを想定したプットポジションは積み上がっている。一方で、結果を受けた市場反応としては2万4000円へのキャッチアップも想定されてくるため、週前半は積極的にはポジションは傾けにくいだろう。

 また、週後半には米連邦公開市場委員会(FOMC)のほか、10月の米雇用統計の発表が控えていることから、市場のセンチメントとしては翌週以降の売買に備えるスタンスに向かいやすい。

 そのため、ポジションを大きく傾けるのは厳しく、これまで同様、スプレッド狙いのスタンスが有効と考えられる。新型コロナウイルスの拡大による世界景気の回復の遅れが警戒されるなか、日本でも依然として感染者数の減少はみられない。しかしながら、先進国対比では封じ込めに成功している状況であり、グローバルなポジション比率において日本株のウエイトを高めようとするニーズが想定される。

 また、足元で決算発表が本格化しているが、ソニー <6758> をはじめ保守的な見通しを上方修正してくる企業がコア銘柄で目立つ。そのため、日本株比率を引き上げる上でコア30などへのニーズが高まりやすく、日経225先物優位の状況が続く可能性がある。

 NT倍率は10月に入り上昇傾向が続いており、先物中心限月で14.50を超えてきている。先週のNT倍率は8月以来の高値水準に接近する場面で上値を抑えられる形であったが、NTロング(日経225先物買い、TOPIX先物売り)による利益確定といった面がある。

 米大統領選挙の結果が乱高下につながる可能性がある一方で、一大イベント通過に伴うアク抜けの流れが意識されてきやすい。グローバル比率修正による日本株へのシフトを想定した場合には、日経225型への比率が高まるとみておきたい。NT倍率は高値圏で推移しており、バリューシフトも意識されるだろうが、年末に向けたラリーへの期待が高まるにつれて一段のNT倍率の上昇を想定しておきたい。

 そのほか、主な経済イベントでは、11月2日に10月の中国財新製造業購買担当者景気指数(PMI)、10月の独製造業PMI改定値、10月の米製造業PMI改定値、10月の米ISM製造業景況指数、3日に豪準備銀行の政策金利発表、9月の米製造業新規受注、4日に米連邦公開市場委員会(FOMC)、10月の中国財新サービス部門PMI、10月の独サービス部門PMI改定値、10月の米ADP雇用統計、10月ISM非製造業景況指数、5日にイングランド銀行(BOE)の政策金利発表、FOMCの政策金利発表、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長会見、6日に10月の米雇用統計などが予定されている。


――プレイバック・マーケット――


●SQ値
6月限 日経225 22071.46  TOPIX  1550.43
7月限 日経225 22601.81  TOPIX  1555.00
8月限 日経225 23350.79  TOPIX  1626.38
9月限 日経225 23272.88  TOPIX  1627.21
10月限 日経225 23724.23  TOPIX  1658.41

◆日経225先物12月限(日足)
     始値   高値   安値   清算値  前日比
10月30日 23280  23390  22880  22880  -440
10月29日 23350  23370  23050  23320  -100
10月28日 23490  23500  23330  23420  -70
10月27日 23430  23490  23230  23490  +10
10月26日 23530  23580  23460  23480  -10

◇TOPIX先物12月限(日足)
     始値   高値   安値   清算値  前日比
10月30日 1608.0  1610.0  1573.0  1573.0  -37.5
10月29日 1608.0  1614.5  1586.0  1610.5  -2.5
10月28日 1618.5  1618.5  1601.0  1613.0  -5.0
10月27日 1616.0  1619.0  1594.5  1618.0  -0.5
10月26日 1624.5  1629.0  1615.0  1618.5  -3.5

●シカゴ日経平均 円建て
          清算値 前日比
10月30日(12月限) 23145  +265
10月29日(12月限) 23300  -20
10月28日(12月限) 23060  -360
10月27日(12月限) 23405  -85
10月26日(12月限) 23410  -70
※前日比は大阪取引所終値比

□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
      売り     前週末比   買い   前週末比
10月23日  1兆8836億円  -317億円  4345億円  -37億円
10月16日  1兆9153億円  -947億円  4383億円 -204億円
10月9日  2兆0100億円 +1308億円  4588億円  +82億円
10月2日  1兆8791億円  +746億円  4506億円  +69億円
9月25日  1兆8044億円  +486億円  4436億円 +359億円
9月18日  1兆7558億円  +117億円  4076億円 +411億円
9月11日  1兆7441億円  +474億円  3665億円 -1864億円
9月4日   1兆6966億円  +860億円  5530億円 +419億円
8月28日  1兆6106億円  -411億円  5110億円 -105億円
8月21日  1兆6517億円  -184億円  5216億円 +184億円
8月14日  1兆6702億円 -1078億円  5031億円 +1271億円
8月7日   1兆7780億円 +1386億円  3759億円 +153億円
7月31日  1兆6393億円 -1332億円  3605億円  -93億円
7月22日  1兆7726億円  +319億円  3699億円  +15億円
7月17日  1兆7407億円  -825億円  3684億円 +500億円
7月10日  1兆8232億円  -214億円  3183億円 -665億円
7月3日   1兆8447億円  +241億円  3849億円  +60億円
6月26日  1兆8206億円  -672億円  3788億円 +147億円
6月19日  1兆8878億円  -480億円  3640億円 +786億円
6月12日  1兆9358億円 -3999億円  2853億円 -1746億円
6月5日   2兆3357億円  -896億円  4600億円 -384億円
5月29日  2兆4254億円 -1453億円  4984億円 +317億円
5月22日  2兆5707億円  +732億円  4666億円 +156億円
5月15日  2兆4974億円 +1437億円  4509億円 -681億円
5月8日   2兆3537億円  +687億円  5191億円 +195億円
5月1日   2兆2850億円 -1275億円  4995億円 +223億円

□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
      売り      前日比    買い       前日比
10月28日  7億2640万株   +975万株  1億6823万株   -544万株
10月27日  7億1664万株   +452万株  1億7368万株   -833万株
10月26日  7億1212万株   +1144万株  1億8201万株    -57万株
10月23日  7億0067万株   +563万株  1億8259万株   -364万株
10月22日  6億9504万株   -1177万株  1億8623万株   -245万株
10月21日  7億0681万株   -1564万株  1億8869万株   +142万株
10月20日  7億2246万株   +876万株  1億8726万株    -98万株
10月19日  7億1369万株   -233万株  1億8824万株   +248万株
10月16日  7億1603万株   -2391万株  1億8576万株    0.3万株
10月15日  7億3994万株   +1778万株  1億8576万株   -182万株
10月14日  7億2215万株   +1120万株  1億8758万株    +19万株
10月13日  7億1095万株   -825万株  1億8739万株    +52万株
10月12日  7億1920万株    +55万株  1億8686万株   -551万株
10月9日  7億1865万株   +539万株  1億9197万株   -630万株
10月8日  7億1326万株   +201万株  1億9828万株   +506万株
10月7日  7億1124万株   +1521万株  1億9322万株    +20万株
10月6日  6億9603万株   -947万株  1億9301万株   -122万株
10月5日  7億0550万株   +167万株  1億9424万株   +203万株
10月2日  7億0383万株    -46万株  1億9221万株    +53万株
10月1日  7億0429万株    +74万株  1億9167万株   -303万株
9月30日  7億0355万株   +2572万株  1億9471万株   -2263万株
9月29日  6億7782万株   -1559万株  2億1734万株   +518万株
9月28日  6億9342万株   -1911万株  2億1216万株   +141万株
9月25日  7億1253万株   +387万株  2億1074万株   +1292万株
9月24日  7億0866万株   +284万株  1億9782万株    -83万株
9月23日  7億0582万株   +1695万株  1億9865万株   +402万株
9月18日  6億8886万株   -141万株  1億9463万株   +373万株
9月17日  6億9027万株   +275万株  1億9089万株   -224万株
9月16日  6億8751万株   -178万株  1億9314万株   +1685万株
9月15日  6億8930万株   -1543万株  1億7629万株   -338万株
9月14日  7億0473万株   +168万株  1億7967万株   +405万株

■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
6月11日 1001億円
6月12日 1001億円
6月18日 1001億円
6月19日 1001億円
6月25日 1001億円
6月29日 1001億円
7月9日  1002億円
7月10日 1002億円
7月20日 1002億円
7月27日 1002億円
7月29日 1002億円
7月31日 1002億円
8月5日  1003億円
8月18日  803億円
9月4日  801億円
9月9日  801億円
9月15日  801億円
9月17日  801億円
9月23日  801億円
9月24日  801億円
9月29日  801億円
10月14日 701億円
10月16日 701億円
10月22日 701億円
10月28日 701億円
10月29日 701億円
10月30日 701億円

株探ニュース

【関連ニュース】
信用残ランキング【売り残減少】 ソニー、クボタ、ZHD
信用残ランキング【買い残減少】 三菱UFJ、レオパレス、日産自
週間ランキング【値上がり率】 (10月30日)


Copyright (C) MINKABU, Inc. All rights reserved.

特集

「証券アナリストの調査手法とこだわり」(全6回)

「証券アナリストの調査手法とこだわり」

証券アナリストの行動パターンをご紹介!個人投資家のリスク回避術を学ぼう。

特集を読む »

おもしろ企業探検隊

おもしろ企業探検隊

平林亮子&内田まさみの「そうだ!社長に会いに行こう」ナブテスコ株式会社

特集を読む »