株式・投資信託・ETF・退職・年金 投資に役立つ「ケイゾンマネー」

株価指数先物 【週間展望】 ―11月SQ値は一気にクリア、日本株積み増し迫られる海外勢 11月15日17時00分


「11月SQ値は一気にクリア、日本株積み増し迫られる海外勢」

 今週の日経225先物は新型コロナウイルス感染症の拡大が懸念材料になるだろうが、ワクチン開発が加速する中において、来年以降の経済回復への思惑から強含みの相場展開が続きそうだ。

 13日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要株価指数が軒並み上昇しており、リスク選好ムードが高まっている。13日発表された11月のミシガン大学消費者マインド指数(速報値)が予想外に悪化した一方、10月の米生産者物価指数(PPI)は予想を上回っている。また、米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のファウチ所長は、ワクチン開発が急速に進むことで新型コロナウイルスのパンデミックは大幅に長期化することはないとの見解を示したと伝わった。加えて、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は、新型コロナ感染のさらなる拡大を最大のリスクとしており、大規模緩和を継続するとの見方などが買い材料になったようである。

 米国市場の上昇の流れを受けてシカゴ先物清算値は2万5620円で終えている。週明けはこれにサヤ寄せして始まる可能性が高く、結果としては11月のSQ値(2万5480円28銭)を一気に突破してくることになる。SQに絡んだ売買が差し引きで買い越しだった影響もあり、13日の国内市場はSQ値が“幻のSQ”といった形となり、その後は利益確定の流れが優勢となっていた。指数インパクトの大きい値がさ株の一角の上昇が下支えする一方で、東証1部の8割超の銘柄が下落した影響により、NT倍率は先物中心限月で14.91まで上昇する場面がみられた。心理的な上値抵抗として意識されつつあったSQ値を一気に上抜けてくることにより、日経平均株価は再び年初来高値の更新を意識したトレンドが形成されることになりそうである。

 13日の米VIX指数は8.8%の下落となり23.10だった。一時22.74まで低下しているためリスク選好の流れが強まってきている。ドル建て日経平均は29年ぶりの高値水準に位置しており、年初からの上昇率はS&P500をアウトパフォームしている。そのため、グローバルなポジションにおいて日本株の構成比率が低い海外勢は、日本株比率の引き上げを迫られていることになる。海外勢はアベノミクス初期ではいったん日本株比率を高めていたが、アベノミクスが進む過程でショートに傾いていた。菅政権に対する支持率の高さも相まって日本株を積み増す必要性があると考えられるため、比率引き上げに向けた動きが需給面での押し上げ要因となる。

 なお、にわかに日本でも新型コロナウイスの感染状況が悪化しており、全国での感染者数は連日で過去最高を更新との報道も伝わっている。日本はグローバルで見ても感染拡大は抑えられているという評価であったが、これが覆されるとまず日経平均がショート筋に狙われることは注視しておく必要があろう。ただし、日本以上に危険なのはもちろん米国であり、その米国がワクチン開発による来年以降の経済回復を織り込む流れが続くようであれば、短期的にショートで売られる場面では、その後のショートカバーを狙ったロングスタンスになりそうである。

 そのほか、トランプ大統領は敗北を認めていないものの、大統領選以降で初めて再選を逃したとの認識を示唆したと伝わっている。これによりバイデン・トレードが再燃する可能性がある。急激な上昇をみせているNT倍率はいったん低下することも意識しておいた方が良さそうであり、NTロングのポジションは利益確定により圧縮することも一考である。

 なお、経済指標では16日に中国の10月小売売上高、10月鉱工業生産、米国では11月のニューヨーク連銀製造業景気指数。17日に米国の10月小売売上高、10月鉱工業生産、11月NAHB住宅市場指数。18日に米国の10月住宅着工件数、MBA住宅ローン申請指数。19日に米国の11月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、10月中古住宅販売件数などが予定されている。

――プレイバック・マーケット――

●SQ値
6月限 日経225 22071.46  TOPIX  1550.43
7月限 日経225 22601.81  TOPIX  1555.00
8月限 日経225 23350.79  TOPIX  1626.38
9月限 日経225 23272.88  TOPIX  1627.21
10月限 日経225 23724.23  TOPIX  1658.41
11月限 日経225 25480.28  TOPIX  1718.75

◆日経225先物12月限(日足)
     始値   高値   安値   清算値  前日比
11月13日 25410  25480  25210  25340   -20
11月12日 25450  25690  25320  25360   -60
11月11日 25140  25450  25100  25420  +470
11月10日 24840  25900  24820  24950   +90
11月9日  24360  24970  24270  24860  +520

◇TOPIX先物12月限(日足)
     始値   高値   安値   清算値  前日比
11月13日 1719.0  1724.0  1692.0  1702.0  -13.0
11月12日 1735.0  1750.0  1714.5  1715.0  -17.5
11月11日 1713.5  1749.5  1713.0  1732.5  +31.0
11月10日 1679.5  1771.5  1679.0  1701.5  +20.5
11月9日  1662.5  1687.0  1654.5  1681.0  +20.5

●シカゴ日経平均 円建て
          清算値 前日比
11月13日(12月限) 25620  +280
11月12日(12月限) 25280  -80
11月11日(12月限) 25580  +160
11月10日(12月限) 25225  +275
11月9日 (12月限) 25440  +580
※前日比は大阪取引所終値比

□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
      売り     前週末比   買い   前週末比
11月6日  2兆0380億円 +1464億円  4104億円 +337億円
10月30日  1兆8916億円  +80億円  3767億円 -578億円
10月23日  1兆8836億円  -317億円  4345億円  -37億円
10月16日  1兆9153億円  -947億円  4383億円 -204億円
10月9日  2兆0100億円 +1308億円  4588億円  +82億円
10月2日  1兆8791億円  +746億円  4506億円  +69億円
9月25日  1兆8044億円  +486億円  4436億円 +359億円
9月18日  1兆7558億円  +117億円  4076億円 +411億円
9月11日  1兆7441億円  +474億円  3665億円 -1864億円
9月4日   1兆6966億円  +860億円  5530億円 +419億円
8月28日  1兆6106億円  -411億円  5110億円 -105億円
8月21日  1兆6517億円  -184億円  5216億円 +184億円
8月14日  1兆6702億円 -1078億円  5031億円 +1271億円
8月7日   1兆7780億円 +1386億円  3759億円 +153億円
7月31日  1兆6393億円 -1332億円  3605億円  -93億円
7月22日  1兆7726億円  +319億円  3699億円  +15億円
7月17日  1兆7407億円  -825億円  3684億円 +500億円
7月10日  1兆8232億円  -214億円  3183億円 -665億円
7月3日   1兆8447億円  +241億円  3849億円  +60億円
6月26日  1兆8206億円  -672億円  3788億円 +147億円
6月19日  1兆8878億円  -480億円  3640億円 +786億円
6月12日  1兆9358億円 -3999億円  2853億円 -1746億円
6月5日   2兆3357億円  -896億円  4600億円 -384億円
5月29日  2兆4254億円 -1453億円  4984億円 +317億円
5月22日  2兆5707億円  +732億円  4666億円 +156億円
5月15日  2兆4974億円 +1437億円  4509億円 -681億円
5月8日   2兆3537億円  +687億円  5191億円 +195億円
5月1日   2兆2850億円 -1275億円  4995億円 +223億円

□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
      売り      前日比    買い       前日比
11月11日  7億2026万株   -553万株  2億0470万株   +1187万株
11月10日  7億2579万株   -801万株  1億9283万株   +1077万株
11月9日  7億3380万株   -1051万株  1億8205万株   +601万株
11月6日  7億4431万株   +508万株  1億7604万株   +137万株
11月5日  7億3923万株   -106万株  1億7466万株   +141万株
11月4日  7億4029万株   +1595万株  1億7324万株   +201万株
11月2日  7億2434万株   -709万株  1億7123万株   +209万株
10月30日  7億3144万株   +305万株  1億6914万株    -94万株
10月29日  7億2838万株   +198万株  1億7008万株   +185万株
10月28日  7億2640万株   +975万株  1億6823万株   -544万株
10月27日  7億1664万株   +452万株  1億7368万株   -833万株
10月26日  7億1212万株   +1144万株  1億8201万株    -57万株
10月23日  7億0067万株   +563万株  1億8259万株   -364万株
10月22日  6億9504万株   -1177万株  1億8623万株   -245万株
10月21日  7億0681万株   -1564万株  1億8869万株   +142万株
10月20日  7億2246万株   +876万株  1億8726万株    -98万株
10月19日  7億1369万株   -233万株  1億8824万株   +248万株
10月16日  7億1603万株   -2391万株  1億8576万株    0.3万株
10月15日  7億3994万株   +1778万株  1億8576万株   -182万株
10月14日  7億2215万株   +1120万株  1億8758万株    +19万株
10月13日  7億1095万株   -825万株  1億8739万株    +52万株
10月12日  7億1920万株    +55万株  1億8686万株   -551万株
10月9日  7億1865万株   +539万株  1億9197万株   -630万株
10月8日  7億1326万株   +201万株  1億9828万株   +506万株
10月7日  7億1124万株   +1521万株  1億9322万株    +20万株
10月6日  6億9603万株   -947万株  1億9301万株   -122万株
10月5日  7億0550万株   +167万株  1億9424万株   +203万株
10月2日  7億0383万株    -46万株  1億9221万株    +53万株
10月1日  7億0429万株    +74万株  1億9167万株   -303万株
9月30日  7億0355万株   +2572万株  1億9471万株   -2263万株
9月29日  6億7782万株   -1559万株  2億1734万株   +518万株
9月28日  6億9342万株   -1911万株  2億1216万株   +141万株
9月25日  7億1253万株   +387万株  2億1074万株   +1292万株
9月24日  7億0866万株   +284万株  1億9782万株    -83万株
9月23日  7億0582万株   +1695万株  1億9865万株   +402万株

■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
6月11日 1001億円
6月12日 1001億円
6月18日 1001億円
6月19日 1001億円
6月25日 1001億円
6月29日 1001億円
7月9日  1002億円
7月10日 1002億円
7月20日 1002億円
7月27日 1002億円
7月29日 1002億円
7月31日 1002億円
8月5日  1003億円
8月18日  803億円
9月4日  801億円
9月9日  801億円
9月15日  801億円
9月17日  801億円
9月23日  801億円
9月24日  801億円
9月29日  801億円
10月14日 701億円
10月16日 701億円
10月22日 701億円
10月28日 701億円
10月29日 701億円
10月30日 701億円
11月13日 701億円

株探ニュース

【関連ニュース】
信用残ランキング【売り残増加】 フジクラ、日産自、アイフル
信用残ランキング【買い残増加】 ZHD、ケネディクス、オリコ
信用残ランキング【売り残減少】 三菱UFJ、SBG、セブン銀


Copyright (C) MINKABU, Inc. All rights reserved.

特集

「証券アナリストの調査手法とこだわり」(全6回)

「証券アナリストの調査手法とこだわり」

証券アナリストの行動パターンをご紹介!個人投資家のリスク回避術を学ぼう。

特集を読む »

おもしろ企業探検隊

おもしろ企業探検隊

平林亮子&内田まさみの「そうだ!社長に会いに行こう」ナブテスコ株式会社

特集を読む »